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2026年2月21日(土)・22日(日)に実施された第111回薬剤師国家試験。試験が終わった今、多くの受験生が気になっているのが「今年のボーダーライン(合格点)は何点になるのか?」という点ではないでしょうか。
特に自己採点で213点前後だった方にとっては、合格できるかどうか不安で眠れない夜を過ごしているかもしれません。
この記事では、2026年2月25日時点で判明している予備校各社のデータや過去の合格基準の推移を踏まえ、213点で合格できる可能性はあるのかを徹底的に分析・解説します。
まずは、第111回薬剤師国家試験の基本的な概要を確認しておきましょう。
試験実施日:2026年2月21日(土)・22日(日)
合格発表日:2026年3月25日(水)午後2時
試験会場:全国9都道府県(北海道、宮城、東京、石川、愛知、大阪、広島、徳島、福岡)
出題数:全345問(1問2点、690点満点)
配点:必須問題90問、薬学理論問題105問、薬学実践問題150問
合格発表は厚生労働省のホームページにて、受験地ごとに受験番号が掲載される形で行われます。合格者には合格証書が郵送されます。
第111回の試験を終えた受験生や予備校関係者からは、科目ごとにさまざまな声が上がっています。ここでは、各分野の難易度を整理してみます。
必須問題については、昨年(第110回)よりも易化したとの評価が多く見られます。基礎的な知識で対応できる問題が多数出題され、高校レベルの知識や身近な常識で解ける問題も含まれていました。また、医療コミュニケーション分野からの出題も見られたのが特徴です。
必須問題が易化したことで、足切り(各科目の配点の30%未満)に該当する受験生は昨年よりも減少する可能性があります。
理論問題は科目によってばらつきが大きいという評価です。
薬理:昨年度レベル(易しめ)
衛生:前年が難しかった反動からか易化傾向
化学:難化
物理・生物:引き続き難しい
特に物理・化学・生物(物化生)については難しかったとの声が多く、受験生の中には苦戦した方も少なくないでしょう。
実践問題についてはやや難化したという声が聞かれます。暗記や過去問対策だけでは対応しきれない、臨床現場での判断力を問う問題が増加しているのが近年の大きな特徴です。これは薬剤師としてより実践的な能力が求められる試験の方向性を反映しています。
総合的に見ると、第111回の難易度は「例年並み〜前年よりやや易化」と評価されています。必須問題と衛生・薬理が易化した一方で、化学の難化や実践問題のやや難化があり、トータルでは前年より平均点が若干上がる傾向にあります。
また、例年以上に選択肢の文章量が増えたことも指摘されており、読解力やスピードが試される試験だったといえるでしょう。
試験終了後、大手予備校から続々とボーダーライン予想が発表されています。ここでは2026年2月25日時点での情報をまとめます。
メディセレの自己採点システムによると、第111回の速報平均点は以下の通りです。
区分 | 点数 |
|---|---|
必須問題 | 74.5点 |
理論問題 | 62.5点 |
実践問題 | 98.7点 |
合計 | 235.7点 |
この平均点は昨年の速報値より約2点高い結果となっています。ただし、自信のある人ほど早めに自己採点を行う傾向があるため、最終的な全体平均はここから数点下がる可能性があります。
情報源 | ボーダー予想 | 備考 |
|---|---|---|
パスメド薬学部試験対策室 | 217点前後 | 220点あれば安全圏 |
ROP株式会社 | 213〜217点 | 過去の平均点マイナス20点の傾向から算出 |
個別指導系講師 | 216〜218点 | 第110回よりボーダー上昇はほぼ確実との見方 |
薬剤師国家試験では、大手予備校の自己採点平均値からマイナス20点前後がボーダーラインになる傾向があります。過去の実績を確認してみましょう。
回 | 試験2日後の平均点 | ボーダーライン |
|---|---|---|
第108回(2023年) | — | 235点 |
第109回(2024年) | 232点 | 210点 |
第110回(2025年) | 233点 | 213点 |
第111回(2026年) | 235.7点 | 予想:213〜218点 |
今回の自己採点平均が235.7点であることを踏まえると、単純計算では215〜216点前後がボーダーとなる可能性があります。ただし、これはあくまで速報値に基づく概算であり、最終的な合格ラインは3月25日の合格発表まで確定しません。
自己採点213点(得点率約61.7%)は、第111回のボーダー予想と照らし合わせると、残念ながらかなり厳しいラインであると言わざるを得ません。
その理由として、以下の点が挙げられます。
1. 今年は全体的にやや易化している
予備校の速報平均が昨年より上がっていることから、受験者全体の得点分布が上振れしていると考えられます。相対評価の仕組み上、全体の平均が上がればボーダーも上がるため、213点ではボーダーに届かない可能性が高くなります。
2. 第110回のボーダーが213点だった
前回(第110回)の合格ラインがちょうど213点でしたが、今回は平均点が上がっているため、同じボーダーが維持される可能性は低いとされています。多くの専門家が「第110回よりもボーダーは上がる」と予想しています。
3. 受験者のレベルが高かったとの指摘
今回は全体的に受験者のレベルが高かったとの指摘もあり、この点からもボーダーが上振れする材料となっています。
一方で、完全に不合格が確定したわけではありません。以下のような要素が213点の合格可能性を残しています。
1. 自己採点と実際の得点にはズレがある
自己採点はあくまで予備校の解答速報に基づくものです。予備校間で解答が割れている問題もあり、実際の正答が発表されるまで確定しません。自己採点より実際の得点が上がるケースもあります。
2. 不適切問題の存在
薬学ゼミナールの総評では、いくつかの問題について不適切問題となる可能性が指摘されています。不適切問題と認定された場合、全員正解の扱いとなり、実質的にボーダーが下がる効果があります。
3. 合格者数を絞る動きの不確定性
2026年度の調剤報酬改定を受け、薬剤師数を抑制する方向に動く可能性も示唆されています。しかし、これはあくまで推測であり、厚生労働省がどのような判断をするかは未知数です。
薬剤師国家試験は、第101回(2016年)から相対評価方式が導入されています。以前は「得点率65%(225点)以上」という絶対基準でしたが、現在は試験の難易度に応じて毎年の合格基準点が変動する仕組みです。
つまり、易化した年は合格ラインが上がり、難化した年は合格ラインが下がるのです。
合格するためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
全問題の得点が合格ラインの点数以上であること(相対基準で毎年変動)
必須問題について、全問題への配点の70%以上を取り、かつ各科目で配点の30%以上を取ること
禁忌肢問題の選択数が2問以下であること
213点だった方は、まず総合点だけでなく、必須問題の足切りや禁忌肢の選択状況も確認しておくことが重要です。
回 | 年度 | ボーダー(345点換算) | 合格率 |
|---|---|---|---|
第107回 | 2022年 | 217点 | 68.02% |
第108回 | 2023年 | 235点 | 69.00% |
第109回 | 2024年 | 210点 | 68.43% |
第110回 | 2025年 | 213点 | 68.85% |
第111回 | 2026年 | 未発表 | 未発表 |
過去のデータを見ると、ボーダーは210〜235点の幅で推移しています。易化した第108回では235点まで上がった一方、難化した第109回では210点まで下がっています。合格率は概ね68〜69%台で安定しています。
SNSや知恵袋では「今年は易化した」という声が多く見られますが、これは正確なのでしょうか。
予備校の分析によると、以下の科目は昨年より易化したと評価されています。
必須問題全般:基礎固めで対応できる問題が多く、高校分野の知識で解ける問題も
薬理:昨年度と同レベル(易しめ)を維持
衛生:前年が難しかった反動からか易化
一方で、難化した科目もあります。
化学:明確に難化
物理・生物:引き続き高難度
実践問題:臨床判断力を問う問題が増加し、やや難化
科目別に見ると易化・難化がまだらに分布していますが、メディセレの速報平均が昨年より約2点高いことから、全体としてはやや易化したと判断するのが妥当でしょう。
ただし、「易化=簡単だった」ではなく、基礎をしっかり固めた受験生にとっては解きやすかったが、暗記偏重の勉強をしてきた受験生にとっては依然として難しかったという側面もあります。
不安な気持ちは十分に理解できますが、合格発表は2026年3月25日(水)午後2時です。それまでの約1ヶ月間、以下のことを意識してみてください。
試験期間中の緊張やストレスは想像以上に体に負担をかけています。一睡もできないほどの不安を感じているなら、まずは生活リズムを整え、十分な睡眠を取ることが大切です。
X(旧Twitter)や知恵袋などのSNSでは、「ボーダーは230点確定」「210点台は絶対無理」といった根拠のない情報が飛び交います。こうした情報は不安を煽るだけで、正式な合格発表まで正確なボーダーは誰にもわかりません。
最悪のケースを想定して絶望するのではなく、「今できること」に集中しましょう。内定先への報告タイミングを確認したり、卒業式の準備を進めたりすることで、気持ちを前向きに切り替えることができます。
合格ラインに達している可能性がある方で、まだ就職先が決まっていない場合は、国試後の就職セミナーや合同説明会への参加を検討してみましょう。薬学ゼミナールやメディセレなどの予備校では、国試後の就活支援イベントを開催しています。
第111回薬剤師国家試験における213点というスコアを総合的に分析すると、以下のようにまとめることができます。
ボーダー予想は213〜218点と幅があり、213点は「当落線上」に位置する
全体的にやや易化しており、前回の第110回(ボーダー213点)よりはボーダーが上がる可能性が高い
多くの専門家は216〜218点前後を予想しており、213点での合格は正直厳しい
ただし、不適切問題の認定や自己採点のズレにより、合格の可能性がゼロではない
正式な合格発表は2026年3月25日(水)午後2時
不安で眠れない夜を過ごしている方も多いと思いますが、ここまで数年間努力を続けてきた自分自身をまず労ってください。結果がどうあれ、その努力が否定されることはありません。
今はできる限り心身を休め、3月25日の正式な合格発表を待ちましょう。
※この記事は2026年2月25日時点の情報に基づいています。正式な合格ラインは2026年3月25日の厚生労働省の発表をお待ちください。