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2026年2月25日(米国時間)、AI半導体の王者エヌビディア(NVIDIA/ティッカー:NVDA)が2026会計年度第4四半期(2025年11月〜2026年1月期)の決算を発表しました。
AI関連銘柄の中でも最も市場への影響力が大きいエヌビディアの決算は、世界中の投資家が固唾を飲んで見守る一大イベントです。今回の記事では、決算発表の日本時間でのスケジュール、実際の決算結果、そして今後の見通しについて詳しく解説していきます。
多くの方が気になるのが「日本時間だと何時に発表されるの?」という点でしょう。
エヌビディアの決算発表は、米国の株式市場が閉まった後(アフターマーケット)に行われます。今回のスケジュールは以下の通りです。
- 決算数値の発表:米国東部時間(EST)2月25日 午後4:20〜4:30頃
- カンファレンスコール(決算説明会):米国太平洋時間(PT)2月25日 午後2:00(東部時間 午後5:00)
- 決算数値の発表:2月26日(木)午前6:20〜6:30頃
- カンファレンスコール開始:2月26日(木)午前7:00
つまり、日本にいる投資家の方は2月26日(木)の早朝6時半前後に決算の速報が出てくるイメージです。朝起きてすぐにニュースをチェックすれば、決算結果を確認できるタイミングということになります。
ちなみにカンファレンスコール(決算説明会)では、ジェンスン・ファンCEOやコレット・クレスCFOが業績の詳細や今後のガイダンス(業績見通し)について解説します。株価に大きく影響するのは、決算数値そのものよりも、このカンファレンスコールで語られる将来の見通しであることが多いです。
今回発表された決算結果は、市場のアナリスト予想を上回る内容となりました。主要な数字を見ていきましょう。
- 実績:681.3億ドル(約10兆2,200億円)
- 市場予想:662.1億ドル
- 前年同期比:約73%増
市場が予想していた662億ドルを約19億ドル上回りました。前年同期の393億ドルから大幅に増加しており、AI需要の力強さを改めて示した格好です。
- 実績:1.62ドル(調整後)
- 市場予想:1.53ドル
EPSについても市場予想を上回り、収益力の高さを証明しました。
- 売上高:623億ドル
- 前年同期比:75%増
エヌビディアの売上全体の91%以上を占めるデータセンター部門が、引き続き圧倒的な成長を見せています。AI半導体への需要がいかに巨大であるかがよくわかる数字です。
今回の好決算を牽引したのは、次世代GPU「Blackwell」の本格的な量産体制が整ったことです。データセンター向けAI半導体の需要は、大手テック企業(ハイパースケーラー)を中心に依然として供給が追いつかない状態が続いています。
Alphabet、Amazon、Meta、Microsoftといったビッグテック各社の2026年の設備投資(CAPEX)は合計で約7,000億ドルに迫る勢いで、その中核にエヌビディアのGPUがあります。
決算資料によると、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)がデータセンター売上の50%超を占めています。AI基盤の構築競争が激化する中、エヌビディアのGPUは事実上の「標準品」としての地位を確立しています。
さらに注目すべきは、Blackwellの後継となる次世代プラットフォーム「Vera Rubin(ベラ・ルービン)」のサンプルが今週中に顧客への出荷を開始したことです。量産出荷は2026年下半期を予定しており、Vera Rubinはワットあたりの性能が10倍に向上するとされています。
データセンターの電力制約が深刻化する中、エネルギー効率の大幅な改善は非常に大きなセールスポイントとなります。
決算発表後、エヌビディアの株価は時間外取引で最大約2%上昇しました。発表前の終値は196.62ドルで、時間外では200ドル台に迫る場面もありました。
ただし、市場は「予想を上回ること」をある程度織り込んでいたため、過去の決算発表時のような大幅な値動きにはなっていません。オプション市場でも、今回の決算に対する変動率(ボラティリティ)の織り込みは比較的穏やかでした。
市場が最も注目していたのは来期のガイダンスです。コンセンサス予想では来四半期(2026年4月期)の売上高は717.2億ドル(前年同期比+62.8%)と見込まれていました。
エヌビディアが示したガイダンスがこの水準を上回れば、AI投資の拡大トレンドが続いていることの強力な裏付けとなります。
カンファレンスコールでは、ジェンスン・ファンCEOがOpenAIとの提携について「合意に近づいている」と述べました。両社は2025年9月に1,000億ドル規模のディールを発表していましたが、正式な契約締結には至っていません。四半期報告書では「取引が完了する保証はない」とも記載されており、今後の進展が注目されます。
もう一つの重要なトピックが、サプライチェーンの多角化です。現在エヌビディアのサプライチェーンはアジアに集中していますが、同社は米国内での生産拡大を進めていることを明らかにしています。トランプ政権の関税政策や地政学的リスクへの対応として、今後この動きは加速していくと見られます。
エヌビディアの決算は、日本の株式市場にも大きな影響を与えます。特に以下のようなAI関連銘柄は、エヌビディアの決算内容に敏感に反応します。
- 半導体製造装置:東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなど
- AI関連:ソフトバンクグループ、さくらインターネットなど
- 電線・インフラ:フジクラ、住友電気工業など
2月26日の東京市場では、エヌビディアの好決算を受けて日経平均株価が一時5万8,000円を上回る場面がありました。海外投資家の買いが入りやすい地合いとなっています。
2026会計年度(2025年2月〜2026年1月)の通期業績も振り返っておきましょう。
Q1〜Q3までの累計売上高は1,478億ドルに達しており、前年度の通期実績1,305億ドルを3四半期で超えています。Q4の681億ドルを加えると、通期の年間売上高は約2,160億ドル(約32兆4,000億円)に達する計算です。
営業利益率は60%超を安定的に維持しており、エヌビディアの圧倒的な価格決定力と競争優位性を物語っています。
好決算が続くエヌビディアですが、投資にあたっては以下のリスクも意識しておく必要があります。
前年同期比73%増という数字は依然として驚異的ですが、以前の100%超の成長率からは鈍化しています。絶対額の成長は続いていますが、成長率の低下は株価のバリュエーションに影響を与える可能性があります。
米中間の半導体輸出規制は依然として大きなリスク要因です。対中輸出がさらに制限された場合、エヌビディアの売上に影響を与える可能性があります。
GoogleのTPU、AMDのMI300シリーズ、さらにはAmazonのTrainiumなど、自社開発チップの動きが活発化しています。エヌビディアの市場シェアが今後も維持できるかどうかは注視が必要です。
エヌビディアの2026年度Q4決算は、市場予想を上回る好決算となりました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
- 日本時間では2月26日(木)朝6:20〜6:30頃に決算数値が発表された
- 売上高681.3億ドル、EPS 1.62ドルといずれも市場予想を超えた
- データセンター部門の売上は前年比75%増の623億ドル
- 次世代GPU「Vera Rubin」のサンプル出荷が開始された
- OpenAIとの提携は「合意に近づいている」が未確定
- 日本市場ではAI関連銘柄に追い風
AI革命の中心にいるエヌビディアの動向は、今後も世界の株式市場を大きく左右し続けるでしょう。次の決算発表(2027年度Q1)にも引き続き注目です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
最終更新:2026年2月26日