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SNSを開くたびに心がざわつく。投稿した内容に対するいいね数やコメントが気になって、何度も確認してしまう。職場での発言も、「今のって変に聞こえなかったかな」と後悔する。そんな状態が、かつての私でした。
2026年現在、メンタルヘルス意識の高まりに伴い、他人の評価との付き合い方について真摯に考える人が増えています。しかし、分かっていても実際には難しい。その理由と、私が経験した「気にしなくなるまでのプロセス」について、等身大で話してみます。
他人の評価を気にするのは、決して弱さではなく、人間の基本的な心理メカニズムです。進化心理学によれば、私たちの祖先は集団の中で生き残るために、他者からの評価を敏感に感知する必要がありました。その名残が、現代でも私たちの中に存在しています。
特にSNS時代では、この傾向が顕著になりました。数字で可視化された評価(いいね数、フォロワー数、リツイート数)が、リアルタイムで脳に刺激を与え続けるからです。2026年の研究でも、SNS利用時間とメンタルヘルス問題の相関性が指摘されています。
私が最も苦しかったのは、実は「完全に気にしていた時期」ではなく、「気にしていることに気づき始めた時期」でした。
無意識に他人の評価に従っていた頃は、ある意味で楽でした。でも、それに気づいた瞬間、その支配から逃れたいという欲求が生まれました。同時に、「でも、やっぱり気になる」という葛藤も。この矛盾の中で、私は何度も失敗しました。
本当の変化は、「完全に気にしない」を目指すのをやめた時に始まりました。
ある時、私は小さな実験をしてみました。1週間、SNSの通知をすべてオフにしたのです。最初は不安でしたが、3日目くらいから何かが変わりました。投稿をしても、いいね数を確認しないので、その反応に一喜一憂しない。すると、「何のために投稿しているのか」という本質的な問いが浮かびました。
答えは「自分の考えや経験を共有したいから」でした。他人の評価ではなく、その根本的な動機に気づくことで、評価への執着が薄れていきました。
気にしなくなるプロセスは、決して一直線ではありませんでした。むしろ、段階的な認知の転換の連続でした。
第1段階:気づき
自分がどれほど他人の評価に支配されているか、客観視する。
第2段階:実験
小さく試す。SNS通知をオフにする、1日投稿しない、など。その中で何が起こるか観察する。
第3段階:価値観の明確化
「自分にとって本当に大切なことは何か」を問い直す。他人の評価ではなく、自分の価値観を言語化する。
第4段階:選別
すべての他人の意見を無視するのではなく、「誰の意見を参考にするか」を選ぶ。信頼できる人の意見は大切にする。
興味深いことに、2026年では「デジタルウェルネス」という概念が企業や教育現場でも広がっています。これは、テクノロジーとの健全な関係を築くことの重要性を示しています。
Z世代の多くは、親世代よりも「他人の評価との付き合い方」について、より意識的です。SNS疲れを経験した世代だからこそ、その距離感を自然に保つ傾向があります。
3年経った今、完全に他人の評価を気にしなくなったわけではありません。むしろ、「適度に気にする」という状態に落ち着きました。
重要な人の意見は参考にします。建設的な批判には耳を傾けます。でも、その意見が私の行動を支配することはありません。評価は情報であって、自分の価値ではないと理解したからです。
この状態に至った時、初めて本当の自由を感じました。何をしても大丈夫という自由ではなく、自分の判断で選択できる自由です。
「他人の評価を気にしなくなる」というゴールは、到達点というより、継続的なプロセスだと思います。人間関係がある限り、完全に気にしないことは難しいし、その必要もないかもしれません。
大切なのは、その過程で自分と向き合い、自分の価値観を知ることです。焦らず、小さな実験を積み重ねていく。その中で、少しずつ自分らしさが戻ってくるはずです。