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朝起きて、まずスマートフォンを手に取る。Instagramを開いて、知人の投稿を眺める。旅行、新しい家具、キャリアアップ…。気づくと30分が経っていて、モヤモヤとした気分が胸に残っている。そんな日々が、かれこれ5年以上続いていました。
当時の私は、他人の人生が自分より充実しているように見えて、常に不安でした。比較は習慣化していて、無意識のうちにSNSを開いていました。同期の昇進、友人の結婚、インフルエンサーの豪華な生活…。見るたびに「自分は何をしているんだろう」と落ち込んでいたのです。
心理学では「社会比較理論」という概念があります。人は他者と自分を比較することで自己評価を形成するというもの。ただし、SNS時代の比較は異常です。なぜなら、表示される情報は選別された最高の瞬間ばかりだからです。
誰もが失敗、退屈、つまらない日常を過ごしています。でもSNSには、そうした現実は映りません。私たちは無意識のうちに「フィルターを通した他人の人生」と「ありのままの自分の人生」を比較していたのです。
2024-2026年の研究によると、SNS使用時間が長いほど、抑うつや不安の傾向が高まるという結果が出ています。特に他人との比較を意識しながら使用する場合、その傾向は顕著です。
転機は意外と些細なことでした。ある日、親友が「最近Instagramを開かなくなった。気楽だよ」とつぶやいたのです。その一言で、私は自分の行動を客観的に見つめ直しました。
そこから始めたのが、段階的なSNS離れです。急に辞めるのではなく、以下のようなステップを踏みました:
最初の2週間は、手持ち無沙汰感がありました。通勤中や休憩時間に無意識にスマートフォンを握ろうとします。でも、その回数が減るにつれて、心の状態が変わり始めたのです。
3ヶ月経った頃、明らかな変化を感じました。朝起きた時の気分が違う。無理に自分を誰かと比較しなくなると、自分の人生に集中できるようになったのです。
具体的には:
驚いたのは、人生の充実度は比較の量ではなく、自分に向ける注意の量に比例するということです。
今の私は、SNSを完全に排除していません。月に1-2回、友人との連絡手段として使う程度です。重要なのは無意識の習慣から、意識的な選択へ変わったこと。
もし今、SNS比較で疲れているなら、いきなり完全に辞める必要はありません。まずは自分がなぜ比較してしまうのかを観察することから始めてみてください。
人生は長距離走です。他人のペースに左右されず、自分のペースで進むことが、結果的に最も充実した人生につながるのだと、今は心から思います。