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「勉強が苦手だけど、どうしても関関同立に入りたい…」
そんな受験生が真っ先に思いつくのが、「関西学院大学(関学)は偏差値が低いから狙い目なのでは?」という考えではないでしょうか。
たしかに、ネット上では「関学は関関同立の中で入りやすい」という情報が飛び交っています。しかし、2026年度入試のデータを見ると、その常識はすでに変わりつつあります。
この記事では、2026年度の最新偏差値データをもとに、関関同立4大学の実態を徹底分析し、本当に狙い目の大学・学部はどこなのかを解説していきます。
関関同立(かんかんどうりつ)とは、関西エリアを代表する4つの難関私立大学の総称です。
関西大学(関大):大阪府吹田市を中心にキャンパスを展開。13学部を擁する総合大学
関西学院大学(関学):兵庫県西宮市が本拠地。キリスト教主義の教育が特徴
同志社大学:京都市にキャンパスを構える。関関同立の中で最も偏差値が高いとされる
立命館大学:京都・滋賀・大阪にキャンパスを持つ。多様な入試方式で知られる
関東でいう「MARCH(マーチ)」に対応する存在で、関西圏の就職活動においては圧倒的なブランド力を持っています。
まずは、河合塾が発表している2026年度入試の偏差値データ(ボーダーライン)を見てみましょう。
大学 | 偏差値レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
同志社大学 | 55.0〜62.5 | 全体的に高水準で安定 |
関西学院大学 | 50.0〜70.0 | 国際学部が突出、他学部は幅がある |
立命館大学 | 50.0〜67.5 | 近年上昇傾向、理系も強い |
関西大学 | 50.0〜60.0 | 穴場学部が比較的多い |
ここで注目してほしいのは、関西学院大学の偏差値レンジの広さです。国際学部は偏差値70.0と関関同立トップクラスですが、一方で神学部や理系学部には偏差値50.0の学部もあります。
つまり、「関学=偏差値が低い」というのは正確ではなく、「学部によって偏差値の差が非常に大きい」というのが正しい理解です。
ネット上では「関学が関関同立の中で一番入りやすい」という情報がありますが、2026年度の志願者データを見ると、この認識には注意が必要です。
2026年度の関西学院大学の志願者数は、全学部日程で前年比103.7%、学部個別日程で前年比105.6%と、前年を上回る結果となりました。出願最終日には全学部日程だけで約3,900人もの駆け込み出願があったことが報告されており、「入りやすいから受けよう」と考えた受験生が殺到した可能性があります。
つまり、穴場だと思って受験生が集中すれば、それは穴場ではなくなるのです。
一方で、関西大学は入試日程が6日間にわたり、複数の学部を併願しやすい仕組みになっています。穴場学部の数も関関同立の中で最も多いとされ、戦略的な受験がしやすいのが特徴です。
それでも関西学院大学にこだわりたいという方のために、2026年度のデータをもとに比較的合格しやすい学部を紹介します。
関学の中で最も偏差値が低い学部です。志望者数も例年少なく、共通テスト利用入試の得点率も他学部に比べて低めです。メインキャンパスである西宮上ヶ原に設置されているため、キャンパスの立地面ではデメリットがありません。
ただし、キリスト教に関する学問が中心のため、興味がなければ4年間のモチベーション維持が難しい点は考慮が必要です。
関西学院大学の中でも実質競争倍率が比較的低い学部です。幼児教育学コース、初等教育学コース、教育科学コースの3つのコースがあり、特に幼児教育学コースは倍率が落ち着いている傾向があります。
2026年度の出願状況でも、教育科学コースは前年比116%と激戦となった一方、幼児教育学コースは比較的穏やかでした。
福祉系学部は受験生から敬遠されがちなため、倍率が低くなりやすい傾向があります。社会福祉学科、社会起業学科、人間科学科の3学科があり、いずれも偏差値は52.5程度です。
三田キャンパスに設置されている学部です。西宮上ヶ原キャンパスに比べてアクセスが悪いため、敬遠する受験生が多く、倍率が落ち着きやすい傾向があります。
文学部の中でも、ドイツ文学ドイツ語学、フランス文学フランス語学、哲学倫理学といったマイナー専攻は偏差値が低めです。2026年度の出願状況でも、文学部の言語系は穴場になるという分析が出ています。
意外かもしれませんが、2026年度入試では法学部が穴場となりました。全日程を通じて出足が鈍く、政治学科の全学部日程は前年比83.2%、法律学科の個別日程(均等配点)は前年比69.1%と、大幅に志願者が減少しました。
関西学院大学にこだわらず「とにかく関関同立に入りたい」という場合、実は関西大学のほうが穴場学部の選択肢が豊富です。
人間健康学部(偏差値52.5〜55.0)
堺キャンパスに設置されている学部です。多くの学部が集まる千里山キャンパスではないため受験生から敬遠されがちで、倍率が低くなる傾向があります。スポーツと福祉を健康と結びつけて学ぶ学部で、合格最低点も他学部に比べて低い年が多いです。
社会安全学部(偏差値52.5〜55.0)
高槻キャンパスに設置されています。自然災害や社会災害の防止・対策を学ぶ専門性の高い学部で、こちらも都心から離れている影響で倍率が落ち着きやすいです。
文学部・初等教育学専修(偏差値55.0前後)
教員志望の学生向けの専修で、文学部の中では比較的偏差値が低めです。
関西大学は入試問題が基礎問題中心で対策が立てやすいとも言われており、「勉強が苦手」な受験生にとっては取り組みやすい大学といえます。
関関同立の中で最も偏差値が高い同志社大学ですが、スポーツ健康科学部(京田辺キャンパス)は比較的偏差値が低めです。ただし、他の3大学に比べると全体的に高水準のため、「勉強が苦手」な状態から目指すにはハードルが高いでしょう。
びわこ・くさつキャンパス(BKC)にある理工学部の一部学科は穴場とされています。また、立命館大学は入試方式が9種類もあり、自分に合った方式を選ぶことで合格の可能性を高められます。
「偏差値が低い学部を狙う」だけでは合格は掴めません。勉強が苦手な状態から関関同立合格を目指すために、具体的なステップを紹介します。
まずは模試を受けて、自分の偏差値を正確に知りましょう。偏差値45以下の場合、関関同立の穴場学部でもかなり厳しいのが現実です。その場合は、まず産近甲龍(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)も視野に入れながら勉強を進めることをおすすめします。
関関同立の入試では、英語の配点が非常に高い学部が多いです。特に関西学院大学は英語の配点が高いことで知られています。英語ができれば合格の可能性は大きく広がります。
具体的には、まず英単語帳(ターゲット1900やシステム英単語など)を1冊完璧にすることから始めましょう。基礎英文法が不安な方は、基礎レベルの参考書からスタートしてください。
関関同立は大学ごとに出題傾向が異なりますが、学部による違いはそこまで大きくありません。志望校が決まったら、早い段階で過去問に目を通し、どのレベルの問題が出るのかを把握しましょう。
一般入試だけでなく、共通テスト利用入試や英語資格試験利用型など、複数の入試方式を併用することで合格のチャンスを広げられます。関西学院大学は共通テスト利用入試で1月出願と3月出願があり、後期日程も含めて複数回受験することが可能です。
逆転合格を果たした先輩たちに共通しているのは、毎日コツコツと勉強を続けたということです。1日3〜4時間の学習時間を確保し、最初は1教科に集中して取り組むのが効果的です。
「勉強できないけど関関同立に入りたい。狙い目は関西学院大学?」という質問に対する答えは、「学部による」です。
関西学院大学の神学部・教育学部(幼児教育)・人間福祉学部・総合政策学部は確かに偏差値が低めですが、「関関同立の中で一番入りやすい大学」とは言い切れません。2026年度の出願データを見ると、志願者数は前年を上回っており、安易に「穴場」とは考えないほうがよいでしょう。
むしろ、「とにかく関関同立のどこかに入りたい」という場合は、関西大学の穴場学部も含めて幅広く検討することをおすすめします。
最も大切なのは、穴場を探すことではなく、今日から本気で勉強を始めることです。関関同立はどの大学・どの学部でも難関です。しかし、正しい戦略と継続的な努力があれば、偏差値40台からの逆転合格も決して不可能ではありません。
あなたの受験を心から応援しています。



